若い人を積極的に採用する会社が増えている

タクシードライバーというと、比較的年齢の高い方がやっているイメージを持っている人が多いかもしれません。
そのため、若い人が就く仕事というより、他の業界で働いていた方が定年退職したあとに就く仕事のように捉えられる傾向があります。
実際に、この業界の年齢層が高いのも確かです。
しかし最近は、愛知県内や名古屋市内の20代の若い人にも注目の職業になっているのです。
あるデータを見ると、タクシードライバーの平均年齢は、2018年時点の全国平均が60.1歳であり、名古屋がある愛知県の場合は平均年齢が56歳になっています。
さらに、以前と比べるとタクシードライバーの平均年齢は徐々に高くなっている傾向にあり、業界全体が高齢化しているのが現状です。
つまりこれは、以前から働いていた人がそのまま歳を取っているのに、若い人がなかなか入ってこないという状況であり、
このままだとタクシー会社や業界が衰退してしまうことになります。
タクシー会社としてもそれは避けたいので、最近は新卒を積極的に採用するところが増えており、中には新卒採用を20倍に増やした会社もあるほどです。
そのため現在のタクシー業界には、若い人が売り手市場で、就職しやすいという魅力がまずあると言えます。

案外稼げるという魅力

タクシードライバーというのは、給料がそれほど高くないイメージがあるかもしれませんが、実は働き方次第では案外稼げる仕事だと言えます。
なぜ稼げるのかというと、それは名古屋でも多くのタクシー会社が採用している「歩合制」という給与形態に秘密があります。
「歩合制」というのは、簡単に言えば、働いた分に応じて給料も高くなるというものであり、その人の頑張りや実力次第で、より高い収入を得られるというものです。
タクシー会社の歩合制には、「完全歩合制」と「基本給+歩合制」というものがあり、バリバリ稼ぎたい人は、より実力を反映できる完全歩合制の会社を選ぶことも可能でしょう。
実際に、新卒で採用されたタクシードライバーの年収はどのくらいなのかというと、平均で300万円程度になります。
一般的な大卒の初任給は月収20万円程度で、ボーナスなどをプラスした年収でも300万円弱になると考えられるので、新卒タクシードライバーの年収300万円は、平均的かやや高めだと言えます。
さらにあるタクシー会社では、入社から5年後の年収が平均で600万円を超えるところもあるため、20代の人(一般的な20代の年収は350万円程度)にとってはかなりの高収入だと言えるでしょう。

自分の時間を確保しやすいという魅力

タクシードライバーは、他の職業と違って休日を確保しやすいというメリットがあり、
それは、愛知県内や名古屋市内のタクシー会社でもよく採用されている「隔日勤務」という勤務形態に秘密があります。
「隔日勤務」とは、丸1日働いて次の日に休むという勤務形態で、例えば、朝6時~翌朝2時まで働いて、仕事が終わったその日は休みという働き方になります。
この隔日勤務の拘束時間は20~22時間とかなり長いのですが、もちろん20時間以上もずっと働き続けるわけではなく、間に3時間程度の休憩を取ることが可能です。
他にも、タクシードライバーには日勤や夜勤という勤務形態もありますが、隔日勤務なら比較的多くの休日があるので、自分の時間をより確保しやすくなるのです。
そのため、タクシードライバーによくある隔日勤務のような勤務形態は、働きながら趣味を充実させたい人や、何か夢を叶えるために時間を確保したい人に向いている働き方だと言えます。
タクシードライバーとして働く若い人の中には、ずっとこの仕事を続けるのではなく、ミュージシャンなどの夢を追求するための手段として選ぶという人もいます。
それに、タクシードライバーとして働けば、アルバイトよりも収入を安定させられるという点も大きな魅力です。